中小企業診断士試験の1次試験では、科目合格制度がとられています。
せっかくの科目合格制度なので、上手に活用したいところですが、「どの科目を狙ったら良いか」というのが非常に悩ましいところです。
そこで1つの参考にしたいのが、『科目合格率の推移』です!

科目合格率から今年度の試験難易度は分かるのか?
科目合格の統計データを見てみる
1次試験の科目合格に関する統計資料は、中小企業診断協会のホームページから確認することができます。
この統計資料の1番下にある「6.科目受験者数・科目合格者数」から確認することができます。

この統計資料を使って、科目合格率の推移を探っていきます。
科目合格率の推移はこんな感じ!
統計資料の「科目合格者数」を「科目受験者数」で割って求めた『科目合格率』を年度ごとに並べると、このような結果になりました!
(単位:%)
H30 | H29 | H28 | H27 | H26 | |
経済学・経済政策 | 26.4 | 23.4 | 29.6 | 15.5 | 19.4 |
財務・会計 | 7.3 | 25.7 | 21.6 | 36.9 | 6.1 |
企業経営理論 | 7.1 | 9.0 | 29.6 | 16.7 | 13.4 |
運営管理 | 25.8 | 3.1 | 11.8 | 20.5 | 17.8 |
経営法務 | 5.1 |
8.4 | 6.3 | 11.4 | 10.4 |
経営情報システム | 22.9 | 26.6 | 8.5 | 6.4 | 15.0 |
中小企業経営・政策 | 23.0 | 10.9 | 12.5 | 12.2 | 31.1 |
※合格率が30%以上の場合は青色、10%以下の場合は赤色で表示しています。
※科目合格率の算出にあたって、「科目合格者数」に「試験合格者数」は含んでいません。


結論:規則性はあまりない
上記の科目合格率の推移を見てわかる通り、あまり規則性はありません。
最近の傾向を強いて言えば、
- ここ最近では、「経済学・経済政策」と「中小企業経営・中小企業政策」が安定傾向
- 「経営法務」の科目合格率は他の科目に比べて特に低い傾向にある
- 「財務・会計」と「経営情報システム」は年度により科目合格率の差が激しい
といった特徴が挙げられます。
以前は「科目合格率が1桁の次の年度は易化しやすい」などと言われていましたが、最近では難しい年度が続く場合もあります。

