
ベンチャー企業の成長ステージとは?
ベンチャー企業の成長ステージとは、成長段階を4段階に区分けしたものです(4段階以上に分ける場合もあります)。

シードステージ
シードステージは、会社を設立する前の準備期のことです。
シードステージの特徴
この段階では、事業(自社の製品やサービス)の構想や事業計画を作り上げていきます。
製品やサービスはこの段階ではプロトタイプになります。
売上がないため、製品やサービスの提供を開始するまでは赤字が続きます。
シードステージの検討事項
- 取り扱う商品・サービスの検討
- 市場(マーケット)調査
- 事業計画書の作成
- 創業メンバーの検討
アーリーステージ
アーリーステージとは、創業して間もない段階です。スタートアップ期ともいいます。
アーリーステージの特徴
アーリーステージは、事業を立ち上げてから、会社が軌道に乗るまでの過程です。新製品の開発や、既存製品のリニューアル、販売促進等の運転・設備資金が必要となる場面が多く出てくる時期でもあります。
まだ実績が乏しいため、資金調達において過度の期待はできませんが、必要に応じて銀行やエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどに融資や出資を依頼します。
アーリーステージの検討事項
- 企業家のキャリア・スキル・ネットワークの活用
- 事業(ドメイン)やコンセプトの選定
- 資金調達先の検討
ミドルステージ
ミドルステージは、事業の安定化に伴い、今後の成長を見据えて事業拡大を目指していく段階です。
ミドルステージの特徴
商品・サービスが認知され始め、利益も黒字へと改善していき、事業はアーリーステージに比べて安定してきます。
業種やビジネスモデルによっては、急成長する企業も現れます。
この時期には成長のための人材育成や雇用、設備投資に新商品の開発など、前向きな資金調達を検討する機会が増えてきます。
ミドルステージの検討事項
- 経営陣のリーダーシップの発揮
- 製品やサービスのブラッシュアップ
- 適切な時期・条件での資金調達
- 従業員とのコミュニケーション強化
レイターステージ
レイターステージは、事業が発展・成熟化して、事業規模の拡大スピードが低下してくる段階です。
レイターステージの特徴
レイターステージでは、今までの努力が実を結び、事業が安定化します。実績もでき始め、金融機関からの資金調達も容易になってきます。
しかし、事業が発展・成熟化してしまい、拡大スピードは低下してきます。取り残されないよう、さらなる成長を見据えた新規事業を検討する必要があります。
レイターステージの検討事項
- 新規事業の検討
- 社内管理・活性化の高度化
- 新しい経営陣の育成
- 他社との提携・合併の検討