
アウル先生
今回は中小企業診断士試験の「中小企業経営・中小企業政策」から『中小企業憲章』について説明するよ!
中小企業憲章とは?
中小企業憲章は、意欲ある中小企業が新たな展望を切り開けるように、中小企業政策の基本的な考え方と方針を明らかにした政府の決意表明です。
中小企業憲章は、大きく「基本理念」、「基本原則」、「行動指針」に分かれています。

アウル先生
中小企業憲章を抜粋して、順番に説明していくよ!
基本理念

トラ丸
基本理念では、中小企業の位置づけや役割などについての考え方を示しているよ。
- 中小企業は、経済やくらしを支え、牽引する。創意工夫を凝らし、技術を磨き、雇用の大部分を支え、くらしに潤いを与える。意思決定の素早さや行動力、個性豊かな得意分野や多種多様な可能性を持つ。経営者は、企業家精神に溢れ、自らの才覚で事業を営みながら、家族のみならず従業員を守る責任を果たす。中小企業は、経営者と従業員が一体感を発揮し、一人ひとりの努力が目に見える形で成果に結びつき易い場である。
- 中小企業は、社会の主役として地域社会と住民生活に貢献し、伝統技能や文化の継承に重要な機能を果たす。小規模企業の多くは家族経営形態を採り、地域社会の安定をもたらす。
基本原則

アウル先生
基本原則では、中小企業政策に取り組んでいく際の5つ原則を示しています。
- 経済活力の源泉である中小企業が、その力を思う存分に発揮できるよう支援する
- 起業を増やす
- 創意工夫で、新しい市場を切り拓く中小企業の挑戦を促す
- 公正な市場環境を整える
- セーフティネットを整備し、中小企業の安心を確保する
行動指針

トラ丸
政府は「以下の柱(行動指針)に沿って具体的な取組みを進める」としているよ!
- 中小企業の立場から経営支援を充実・徹底する
- 人材の育成・確保を支援する
- 起業・新事業展開のしやすい環境を整える
- 海外展開を支援する
- 公正な市場環境を整える
- 中小企業向けの金融を円滑化する
- 地域及び社会に貢献できるよう体制を整備する
- 中小企業への影響を考慮し政策を総合的に進め、政策評価に中小企業の声を生かす