

アウル先生
今回は中小企業診断士試験の「財務・会計」から『生産性分析』について説明するよ!
生産性分析とは?
生産性分析は、どれだけ効率的に生産活動ができているかを見る分析です。
生産性分析には、「資本や労働力などの経営資源を使って、どれだけの生産を行えたか」を示す指標(労働生産性、資本生産性など)を使います。

トラ丸
生産性の指標は高ければ高いほど、効率的に生産を行っているということになるよ!
労働生産性
労働生産性には様々な算出方法がありますが、付加価値額を労働力(従業員数、人件費など)で割るのが代表的な方法です。
▼労働生産性の算出例
労働生産性(円/人):付加価値額(※)/従業員数
付加価値額の算出方法も諸説ありますが、「労務費+売上原価の減価償却費+人件費+地代家賃+販売費及び一般管理費の減価償却費+従業員教育費+租税公課+支払利息・割引料+経常利益」などの定義があります。
また、上記の労働生産性算出式を分解すると、以下のような式にもなります。
▼労働生産性の算出式の分解例
労働生産性=(売上高/従業員数)×(付加価値額/売上高)=従業員1人あたりの売上高×付加価値率
労働生産性=(有形固定資産/従業員数)×(付加価値額/有形固定資産)=労働装備率×資本生産性(設備生産性)
資本生産性
資本生産性とは、付加価値額を資本(生産設備など)で割って算出します。

アウル先生
ちなみに生産設備は、有形固定資産から建設仮勘定を引いて求めます。
▼資本生産性の算出例
資本生産性(設備生産性):付加価値額/生産設備(生産設備⇒有形固定資産-建設仮勘定)