
様々な仕入方法
商品を仕入れる際、業態によってはいくつかの仕入方法を検討・選択できる可能性があります。
自社に合った1番最適な方法を選択できるよう、また、取引先に交渉ができるよう、選択肢を理解しておく必要があります。
仕入れる量による分類
仕入れをする商品の量によって、「大量仕入」と「当用仕入(小口仕入)」が選択できます。
大量仕入
1度の仕入れで、大量に商品を仕入れる方法です。大量に仕入れるため、数量割引を受けれる可能性がある(交渉余地がある)、品切れによる機会損失を防止できる等の利点があります。
当用仕入(小口仕入)
販売状況に応じて、少量ずつ、頻繁に仕入れる方法です。高頻度で少量の仕入れを行うため、手持ち商品が新鮮、仕入れ資金が少なくて済む、デッド・ストックを抱える危険が少ない等の利点があります。
取引先数(仕入先数)による分類
取引先数(仕入先数)によって、「集中仕入」と「分散仕入」を選択できます。

集中仕入
取引先(仕入先)を集中させる方法です。集中仕入により、大量仕入の利点を活かせる、人気商品の優先確保が期待できる等のメリットが
あります。一方で、仕入れできる商品が限られる、仕入価格の妥当性が判断しずらい、仕入先の倒産により供給がストップする可能性がある等のデメリットもあります。
分散仕入
取引先(仕入先)を分散させる方法です。集中仕入と逆で、仕入れできる商品の幅が広がる、仕入価格の比較検討が可能、仕入先が1社倒産しても他の仕入先にて代替できる可能性がある等のメリットがある一方、大量仕入による割引を受けれなかったり、人気商品が回ってこない可能性がある等のデメリットもあります。
体制による分類
企業の体制によって、「共同仕入」と「単独仕入」を選択できます。
共同仕入
(特に)小規模な企業などが共同で仕入れを行い、大量仕入れのメリットを享受する方法。

単独仕入
自社単独で仕入れる方法。仕入れる商品を柔軟に決めることができます。