アウル先生
今回は中小企業診断士試験の「経済学・経済政策」から『国内総生産(GDP)』について説明するよ!
国内総生産(GDP)とは?
国内総生産(GDP:Gross Domestic Product)とは、国内で一定期間内に生み出された財・サービスの付加価値の総額のことです。国の経済規模を表すときなどに使われます。
トラ丸
簡単にいうと、その国が1年間に稼いだ金額ってことだね。
付加価値の計算方法
国内総生産の定義の中には、「付加価値」という言葉が使われています。これは、企業などが生産活動において生み出した生産物に対して、新たに付け加えられた価値のことです。
たとえば、農家がメーカーに野菜を100円で売り、メーカーが野菜をカットして小売店(スーパーなど)に250円で卸し、小売店は消費者に380円で売ったとします。これに対して、農家が生み出した付加価値は100円、メーカーが生み出した付加価値は150円(250円-100円)、小売店が生み出した付加価値は130円(380円-150円-100円)となります。
これらの付加価値をすべて足し上げていくことで、国内総生産(GDP)が算出されます。
トラ丸
結局のところ最終生産物の価値と等しくなるから、国内総生産(GDP)は、“国内で生産された最終生産物の総額”といえるね。
アウル先生
ちなみに、日本では内閣府が年に1回、確報値を公表しているよ。また、3ヶ月(四半期)ごとに、速報値も公表しているんだ。