アウル先生
今回は中小企業診断士試験の「経済学・経済政策」から『公共財』について説明するよ!
公共財とは?
公共財とは、消防、警察、国防、放送、道路、公園、公衆トイレ等の多くの人が利用できる財・サービスのことです。
トラ丸
普段は意識することが少ないかもしれないけど、生活する上で欠かせないサービスだね!
アウル先生
その通り!ちなみに、公共財には2つの特徴があるんだ。
公共財の特徴①:非競合性
同時にたくさんの人が利用することができ、利用者間でその財・サービスの利用をめぐる競合が発生しないという特徴。
公共財の特徴②:非排除性
特定の人をその財・サービスの利用から排除することができないという特徴。つまり、対価を支払わないでも財・サービスの利用ができる人がいるということです。
アウル先生
ちなみに、この2つの特徴を有する公共財を「純粋公共財」、非排除性の特徴を持たない公共財を「準公共財」と呼ぶこともあるよ。
トラ丸
国防・消防・警察などは「純粋公共財」で、電車・バス・水道などは「準公共財」に当てはまるね。
公共財の問題点:フリーライダー問題
公共財の「非競合性」、「非排除性」という2つの性質により、対価を支払わない人がいたとしても、その人は対価を支払っている人と同じように財・サービスの利用をすることができてしまう。
これをフリーライダー(他の人にただ乗りする)問題といいます。
このフリーライダー問題が発生してしまうため、公共財の運営は原則、政府や公共機関が行う必要があります。