中小企業診断士試験は、一般的には難関試験とされているうえ、その試験範囲は膨大です。
また、試験は1年に1度しか行われないため、長期戦になりやすい傾向があります。
そのため、多くの受験生を悩ませるのが“モチベーション管理”です。
「自分の実力や勉強成果が分からない」、「インプットばかりでなかなか自信が付かない」……

中小企業診断士ならではの「遠回り学習法」とは?
中小企業診断士の試験範囲が広範囲なことと、科目ごとに分かれていることを上手く利用したのが「遠回り学習法」です。
具体的に話していくと、中小企業診断士の第1次試験は以下のように7つの科目で構成されています。
- A 経済学・経済政策
- B 財務・会計
- C 企業経営理論
- D 運営管理(オペレーション・マネジメント)
- E 経営法務
- F 経営情報システム
- G 中小企業経営・中小企業政策
この科目ごとに関係のある資格を取得しながら、最終的には中小企業診断士試験の合格を目指すのが、「遠回り学習法」です。


1次試験の科目 | 関連する資格・検定試験 |
A 経済学・経済政策 | ・経済学検定 |
B 財務・会計 | ・日商簿記検定 ・ビジネス会計検定 ・銀行業務検定(財務) |
C 企業経営理論 | ・経営学検定(マネジメント検定) ・ビジネス・キャリア検定 |
D 運営管理 | ・リテールマーケティング(販売士)検定 ・ビジネス・キャリア検定 |
E 経営法務 | ・ビジネス実務法務検定 |
F 経営情報システム | ・ITパスポート ・基本情報技術者 |
G 中小企業経営・ 政策 | ・該当なし |
※各資格・検定試験の名前をクリックすると公式サイトへリンクします。
実は、中小企業診断士の1次試験の科目と関連する資格・検定試験はこんなにあります。
これらの試験を受けながら中小企業診断士の合格を目指すことで、最終的には様々な資格(肩書き)を手に入れることができます。

「遠回り学習法」のメリット
この「遠回りの学習法」を利用することで、こんなメリットが受けられます。
- 他の資格・検定試験を受けることで自分の実力を試せる
- 他の資格・検定試験の試験日を設定することで、勉強期間に締切りを作る⇒スケジュール管理に最適
- 色々な資格を目標にすることでやる気が出る⇒モチベーション管理に最適
- 最終的には多くの資格(肩書き)が手に入る
メリットは非常に多く、中小企業診断士の特性を活かした勉強法と言えます。
「遠回り学習法」のデメリット
「遠回り学習法」にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。この学習法を利用する場合にはあらかじめ注意しておきましょう。
- 資格・検定によっては中小企業診断士試験と関係性の低い学習範囲も含まれるため、効率が落ちる
- あくまでも遠回り学習法なので、勉強時間は長期化する傾向あり
- 資格ごとに受験料や教材費がかかる
学習量は少し多くなってしまう傾向にありますが、知識は多いに越したことはありません。
もしかしたら、中小企業診断士試験以外(例えば現在・将来の仕事など)にも役立つことがあるかもしれません。
勉強しておいて損はないと思います。
「遠回り学習法」はこんな人にオススメ
以上の特徴を踏まえると、「遠回り学習法」はこんな人にピッタリです!
- はじめから長期戦を考えており、楽しみながら学習したい
- モチベーションを保ちながら学習できるか不安
- 中小企業診断士以外の資格・検定も一緒にチャレンジしてみたい
- 資格を取ることが好き

