

アウル先生
今回は中小企業診断士試験の「財務・会計」から『利益差異分析(予算差異分析)』について説明するよ!
利益差異分析(予算差異分析)とは?
当初に計画していた利益と、実際の利益が異なっていた場合、何が原因で異なってしまったのかを分析することです。
利益差異分析は、収益項目と費用項目に分けて考えていきます。
収益項目:売上高差異分析
計画していた売上高と、実際の売上高の差異を分析します。
売上高差異は、さらに数量差異と価格差異に分けて捉えていきます。

トラ丸
【売上高=数量×価格】と考えておけば分かりやすいね!
売上高差異=実際の売上高-計画売上高
売上高差異=数量差異+価格差異
数量差異=(実際の販売数量-計画販売数量)×計画販売価格
価格差異=(実際の販売価格-計画販売価格)×実際の販売数量
費用項目:費用価格差異
予定していた費用と、実際の費用の差異を分析します。
費用分析では、数量差異と単位あたりのコスト差異に分けて捉えていきます。

アウル先生
【費用=数量×単位あたりのコスト】と考えておくと良いよ!
費用差異=実際の費用-計画費用
費用差異=数量差異+単位あたりのコスト差異
数量差異=(実際の販売数量-計画販売数量)×単位あたりのコスト
単位あたりのコスト差異=(単位あたりの実際のコスト-単位あたりの計画コスト)×実際の販売数量

トラ丸
こうやって「収益と費用」⇒「数量と価格」と分解していくことで、計画の達成(未達成)要因が見えてくるんだね!