
マーケティング目標の設定について
マーケティングにおいて、経営目標を達成するために、達成したい事項(項目)を明確にすることが重要となってきます。

売上高目標
企業の経営目標の中でも、最も一般的で他者にも分かりやすいのが売上高になります。マーケティング目標としても、非常に重要で一般的な指標です。
利益額(利益率)目標
売上高の目標を達成できたとしても、そのために使った費用の方が過大であれば意味がありません。売上高と合わせて利益額も目標に設定しないと、マーケティング目標としては十分とはいえません。
また、利益の額に加え、利益率を目標に設定するとより理解しやすくなります。利益率は、売上高利益率のみに限らず、資本利益率(ROI:資本からいく利益が発生しているか)などを目標にすることも考えられます。
マーケットシェア目標
ターゲットとしている市場の中で、自社製品の(売上高などの)占める割合の目標設定です。
企業・製品のイメージ(認知度)目標
企業や製品のイメージ・認知度を目標とすることで、広告・広報(PR)などを意識し、ブランドイメージを築き上げていくことも重要です。

市場選定(細分化)
マーケティング目標の設定が済んだら、その目標を達成するための市場選定(細分化)が必要となります。
市場選定(細分化)のポイント
市場は以下の要件を確認しながら選定するのがポイントになります。
- 測定可能性:市場の規模・購買力を測定できるか
- 到達可能性:市場に効果的に到達し、マーケティング活動を行えるか
- 維持可能性:市場が十分な規模を有し、また十分な利益が確保できるか
- 差別化可能性:セグメントが区別できるか
- 実行可能性:市場を引き付けるプログラムは実行可能か
市場選定(細分化)の基準
市場を選定(細分化)する際に利用される基準には、以下のようなものがあります。
- 地理的基準:地域、気候などの地理的な基準
- デモグラフィック基準:年齢、性別、職業などの人口統計的な基準
- 心理的基準:価値観、ライフスタイルなどの心理的な基準
- 行動変数基準:ベネフィット、使用率などの消費者の製品に対する知識、態度、反応などによる基準