
トヨタ生産方式とは?
トヨタ自動車で開発された生産方式の総称で、ムダを徹底的に排除し、最も短い時間で効率的・合理的に造ることを目的とした生産方式です。「リーン生産方式」(リーン:脂身のない肉)、「JIT(ジャスト・イン・タイム)方式」とも呼ばれています。
トヨタ生産方式では、「自働化」(異常が発生したら機械がただちに停止して、不良品を造らない)という考え方と、 「ジャスト・イン・タイム」(各工程が必要なものだけを、流れるように停滞なく生産する)という考え方の2つの考え方を柱として確立されました。
考え方①:自働化とは?
不良品や機械設備の異常が発生した時に、機械が自動的に止まり、ムダや異常を顕在化させるシステムのことです。
これにより、異常の原因究明と再発防止が容易になるほか、作業者が多くの機械を受け持てるため生産性が上がるなどの利点がある。
後述の「ジャスト・イン・タイム」の実現には、造られる(引き取られる)部品がすべて良い部品でなければならず、それを実現するのが「自働化」といえます。
考え方②:ジャスト・イン・タイムとは?
生産現場の生産現場の「ムダ・ムラ・ムリ」を徹底的になくし、良いものだけを効率良く造るといった考え方です。
具体的には、以下の手法で生産が行われます。
- お客様からクルマの注文を受けたら、なるべく早く自動車生産ラインの先頭に生産指示を出す。
- 組立ラインは、どんな注文がきても造れるように、全ての種類の部品を少しずつ取りそろえておく。
- 組立ラインは、使用した部品を使用した分だけ、その部品を造る工程(前工程)に引き取りに行く。
- 前工程では、全ての種類の部品を少しずつ取りそろえておき、後工程に引取られた分だけ生産する。
(引用:TOYOTAウェブサイトより)
これにより、生産工程の流れ化(スムーズに流れること)と生産リードタイムの短縮に繋がります。


図解も載ってるから、ぜひ参考にしてみてね!
(参考1)トヨタ生産方式(TOYOTAウェブサイト)
(参考2)図解で見るトヨタ生産方式(TOYOTAウェブサイト)